アドバンテージ物流の中園です。
今年は、平成12年（2000年）に弊社の前身となる会社が創業してから21年目です。そして、「会社は人生を有意義にするための場所」というコンセプトで現法人の形になってから19期目に入りました。ここまで続けて来れたのは、ひとえにお取引いただいているお客様をはじめとする皆様のおかげです。改めまして、心より御礼申し上げます。

私は創業以来、社員に対して「小さいことでも良いので、目的、目標をもって仕事に取り組むことが大切」と常々伝えてまいりました。その言葉は自分自身に対しても同じです。

しかしながら、昨今の新型コロナウイルスの蔓延は経済に大きな傷跡を残すこととなり、弊社グループ全体にも大きな影響が出ました。特に大きな影響を受けたのは飲食です。飲食業を営む知人の多くは（私も含めて）絶望的な状況に喘いでいました。しかし、「諦めの悪い」私は、地域の飲食店のためになるよう、“多くのお店が集結したドライブスルー形式のテイクアウト販売のイベントを開催できないだろうか”と考えていると、国道沿いに大駐車場を構えるパチンコ店「中津サミット」さんが頭に浮かびました。無我夢中で「駐車場をお借りできないか」と、人づてにお願いしたところ、「地域のためになるなら」と快くお貸しくださいました。

次に出店していただくお店集めです。ご厚意で広い場所を確保できても1店舗、2店舗では話になりません。地域の同業者に声を掛けたところ、あっという間に話が広がり申し込みが殺到しました。そして、イベント当日、日頃は切磋琢磨するライバル店舗が力を合わせ、来場して下さったお客様の応対にあたりました。全国的にも例を見ないイベントの先駆けだったため、テレビや新聞でもご紹介いただきました。

私も皆と一緒に注文を取り、会計をし、商品を車へ運びました。商品を渡すときには多くのお客様から、「お店が閉まってて食べられなかったから嬉しい、ありがとう」とあたたかい言葉を掛けていただきました。そして参加して下さった店舗の皆様にも、「地域の飲食店のために開催してくれて、ありがとう」と感謝の言葉をいただきました。本当は、来て下さったお客様や参加して下さったお店に感謝したいのは私の方なのに・・・イベント終了後、参加してくれた飲食店の皆様を前に、ご挨拶申し上げているとき、自然と涙がこみ上げてきました。

これまでも「地域社会に貢献したい」という気持ちから、子供向けサッカー教室の開催などを企画してまいりましたが、新型コロナの非常時に改めて「やはり地域貢献なしでは企業の未来はない」と強く感じた瞬間でした。

未来を見据えるとき、地域と言っても、自分の町内や中津市などの狭い範囲だけではなく、もっと広い視点に立ち、日本全国、アジア地域、更に世界規模で考えることが重要ではないかと強く思うようになりました。

強い念が通じたのか、ありがたいご縁を頂き、現在個人として法務省、厚生労働省の許可を得た監理団体に所属し、後進国の若者が適正な技能実習を受けられるお手伝いをさせて頂いています。これから益々進む「少子高齢化社会」の解決に「地域」との協力は欠かせません。そして、ご縁をいただいた皆様からのご指導、ご鞭撻が何より必要です。

今後とも、有限会社アドバンテージ物流をよろしくお願い致します。

令和4年2月1日

有限会社アドバンテージ物流サービス
代表取締役　中園　功一